人工知能と機械学習

最近、人工知能という言葉がテレビやインターネットで見られない日はありません。毎日頻繁に人工知能の進歩の状況や、人の仕事が人工知能にとって代わられる、などの様々な話題が報じられています。

この人工知能という言葉は、知能を持っているかのようなソフトウェアのことを指し示していますが、これは機械学習というプログラミング手法を利用しています。つまり、人口知能の内容を理解するには、機械学習とは何かを理解する必要があります。

機械学習には、次の三つの学習方法があります。
(1) 教師あり学習
(2) 教師なし学習
(3) 強化学習

教師あり学習はコンピュータ(機械)に入力した情報に対し、人がその正解を知っている場合の学習手法で、コンピュータの出力が正解に近づくように学習させます。手書き数字を判別する画像認識や、人が発する音声を理解する音声認識などの場合に利用する学習手法です。

教師なし学習はコンピュータに入力した情報に対し、人がその正解を知らない場合の学習手法です。ある判断ロジックをコンピュータに入れて、そのロジックに基づいて入力情報を処理し、コンピュータに答えを出させます。例えば、ある統計的分布を持つデータの解析では、どのような平均値と分散を持つ正規分布のデータがどのような割合で混ざり合っているか、などを算出します。また、256階調のカラー画像を4色カラーに変換するには、どのような変換式を用いるのが最適か、などを導くことができます。

強化学習はコンピュータに入力した情報に対する正解の出力は分からないが、最終的な正解は分かる場合に利用する学習手法です。例えば、囲碁では最終的な勝ち負けは獲得した領域の広さで決まるので、誰でも簡単に判断できるのですが、その途中段階では、人は正解となる布石を知らないことがほとんどです。そこで途中段階の一手をどこに打つかは、各場所に石を置いた場合の予想勝率をその後の布石を「適当」行って算出し、最も勝率の高い場所として決定します。また、インベーダーゲームでは、直近の連続した数枚の画像をコンピュータに入力しながら、最初はランダムにミサイルの発射の位置とタイミングを選択して、ミサイルを発射し、入力画像と発射の位置・タイミングを成功・不成功と関連づけていきます。これを多数回繰り返すことにより、徐々に成功するミサイル発射の位置・タイミングを学習します。そして最後には人間をも凌ぐ性能を持つようになってきています。

このように機械学習には大きく分けて三種類の学習方法があるので、実現する人工知能の特徴に合わせて適切な機械学習の手法を選ぶことが大切です。

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